未来会議

3年目の3月11日 :深くなっていく声と沈黙

2014/03/11

20140311_1舘野真知子さんのおいしいご飯を食べながら、福岡で町づくりに取り組む山口覚さんを迎えて

201403112014031120140311 3月11日菩提院から生放送ラジオ番組が放送され、その後、未来会議とのコラボレーションで、トークセッションが開かれました。

 

20140311_2 イメージは、「主役」のいないトーク、さまざまな「声の響く場」ということ。立命館大の学生たちが手伝ってくれ、料理家の舘野真知子さんの美味しいロールキャベツカレー(いわきの農家白石長利さんが野菜を提供)をいただいてくつろいだ後、福岡で町づくりをしている山口覚さんが口火を切って、30人近い会は始まりました。「みなさん、思いを自由に語って下さい」 震災から3年、いま私たちが心の底から思い、人に伝えたいことは何なのでしょう?少人数のトークをして、2時46分の黙祷が終わった後、誰も口を開こうとしない長い長い沈黙の時間がありました。

 

 それから全員で車座になり、語りたい人は語る、語りたくない人は語らない、という「語り」の場になりました。OECD東北スクールの高校生が何人も参加してくれていました。

 

 涙もありました。後悔を語る人もいました。言葉はだんだん深くなっていきました。そして、沈黙がありました。おそらく、意味や名付けることは不要でしょう。ただ、なにか大切なものをぼくたち30人が共有したという感覚が残りました。その場に一緒にいれてよかった、思いをだれかが聴いてくれてよかった、という感覚。

 

みんなにありがとうと言いたい感覚です。(西川 啓)20140311

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