2013 vol.4 今だから言えること。今だから、言っておきたいこと。
2013.6.22(土) いわき市文化センター 【参加者数】100名
この日は約100名の方が参加。初回から欠かさず参加下さっている方や、様々な活動をされている方、高校生、大学生、お子さんをお持ちの主婦の方、東京など遠方からこの地域に興味を持って支援のあり方をお考えの方など、様々な方々が一堂に集まりました。入り口付近には、希望される方がそれぞれの活動を紹介するブースも設けました。 前回までの概要を説明の後、これまでに実行された未来会議発のプロジェクトの報告・共有をして頂きました。また、前回初めて参加された方のなかには、自分の意見や気持ちをもっと伝えたいのにアクションづくりの場になっていて、十分に発言出来なかったという感想を持たれた方もいらっしゃり、事務局メンバー内で話し合い、今回はワールドカフェを行いました。
テーマは「3.11から2年と3か月。今だから言えること、今だから、言っておきたいこと。」対話が始まり、熱気あふれるなかにも和やかさがありました。お茶やコーヒーを傾けながら、テーブルクロスへの落書きもどんどん進む様子。繰り返し参加してくださっている方たちが、初めての方たちを程よくガイドして下さっていたように思います。
2回の席替えを経てホームテーブルに戻り、対話のなかで自分の中に浮かんだキーワードをA5サイズのふせんに書き込んで、テーブルの代表者がみんなのキーワードを持ち集合。壁に貼った模造紙へ、カテゴリーに分けながら貼り付けました。色とりどりのワードの中から、ファシリテーターの目にとまったいくつかについて、そのワードを挙げた方から簡単な補足説明。思いもよらないワードも多く、色々なことに気づかされました。本当にそれぞれが、地域・社会・人々の現在・未来について真剣に優しく考えているのだなと感じました。
また今回参加した筑波大学の学生映画製作チームの皆さんから、福島の現状の声を日本や世界に届ける構想の中で、未来会議を軸とした映画を撮影したいとの申し出があり、映画撮影のための未来会議も開催することとなりました。これが9月1日開催の『未来会議inいわき×FUKUSHIMA VOICE』です。
★ ファシリ・アイ ★
「復興をがんばる」と言うと、そこには、そこはかとなく「経済復興」の雰囲気が醸し出される。がぜん、実行力と活動基盤を持つ、力ある人たちが目立つ場になる。一方、「たいせつ、だと改めて気づいたものをたいせつにする復興」というような精神面での復興のアピールがあってもいい。そもそもやりたかったことは、寄り添いあい、語りあうこと。その中からゆっくりひとりひとりの小さな復興がいくつも起きることのほうが長続きする、と、もう一度、ふだん話しがたい話のできる場、ワールドカフェを試みました。 たいせつ、な問いは、「今だから話せること。今から先、話していきたいこと」。完成した「モンスター・スティッキー・ウォール(巨大な付せん紙の壁)」は、どこかで、このときのメンタルを活写する、個人の思いの集成でした。
(ファシリテーター:田坂逸朗氏)