2013 vol.3 プロジェクトの種を育てる
2013.4.20(土) いわき市生涯学習プラザ 【参加者数】120名
誰もが参加できるようにして初めての開催。約120名の方に参加頂きました。簡単な主旨説明の後、全体で大きな輪をつくり、前回挙がっていた9つのプロジェクトの種と、新たに参加者が掲げたプロジェクトを紙に書いて掲げ、分科会の参加者を募ります。14の分科会が立ち上がり、プロジェクトについての対話が展開。開始直後から非常に熱い雰囲気となりました。時間が経っても会場全体の声のトーンが落ちません。小・中学生もひとつの分科会をつくり、大人に負けないプロジェクトを描いていたのが印象的でした。自由に飲み物コーナーで一息、リラックスも忘れず!対話が進んだころ、ひとりひとりに紙が配られ、「ロールレタリング」というワークショップ、自分宛の「感謝状」を書きました。これは、感謝状を書く過程で、自分の取るべき具体的行動が見えてくるプログラムで、未来会議の目標であるアクションを見据えた実験的取組みでした。
最後にイブニングニュースという手法で共有。各分科会から全体へ話し合ったことを披露しました。挙がった14のプロジェクトの種から、大きなカテゴリーが4つ浮かびあがりました。
〇「今」を知るたいせつさ
→ 原発事故 子ども・被災者支援法を知ろう(ごまかさないいわき)。☆9月実施
→ いわきの「今」会議(いわきの人双葉の人「ぶっちゃけ」トーク)。
→ 旧警戒区域に行ってみよう(ツアーを企画する)。☆5月より開始
〇みんなでいっしょにやる
→ 親として分かちあう居場所づくり。☆6月実施 → 高齢者を表舞台に。
→ 乳幼児の身体づくりのために園を時間外開放しよう。
→ いわきと沖縄、保養交流。
〇あるものを見直す
→ 起業増進のため、失敗を批判しないいわきになる。
→ ここからはじまるスゲー文化について考える。
→ 全国から人が集まるいわきにする!(地域にそれは埋まっている)
→ [かもめの視線]の空撮写真展。
〇いわきを変えるのは子どもたち
→ いわきに職業体験施設をつくる(小学生グループより提案)
→ 子どもたちがドキュメンタリー映画をつくるプロジェクト
→ 高校生いわき未来会議(高校生グループより提案) 具体的に動き始めるプロジェクトがありそうで、期待が膨らむ第3回でした。
★ ファシリ・アイ ★
第1回(ワールドカフェ)、第2回(OST)、ここまでは、クローズなメンバーによる会議としてきた「未来会議」がこの回から、勇気を持って、場をオープンにしました。「関わりたい人はすべてそのメンバー」という会議体に昇華させる実験。新たなテーマも加わった14の、OSTプロジェクトスターターグループ。 後半の「ロールレタリング」は、あらかじめ、受益者からの自分宛ての感謝の手紙を書いてみる、というもの。その過程で、自分の取るべき具体的行動が見えてくる、あるいは、自分のプランが具体性を持っていないことに気づく、というワーク。ともすれば抽象的になりがちな「対話」を、「具体」と「行動」の発露の場へ。総論的意味論から各論的行動プラン・行動指針へ。被災地が、次のステージへと歩み始めたことを実感しました。
(ファシリテーター:田坂逸朗氏)