海から学ぶ
海を愛する仲間たちと震災前から活動を続けている「いわき市海岸保全を考える会」。元々は会の名前通り、愛する海の環境保全のために活動していましたが、震災後には仲間とともに写真集、証言集「HOPE」を出版、売上の一部を被災した行政区へ寄贈させていただきました。
会では、海岸清掃活動もしています。気になるのは、海岸のごみの多さですが、それを捨てるのは誰かと言えば、大人です。大人のモラルのなさ、教育が気になります。清掃活動では、親子で参加してもらうことも多いです。ごみを拾う大人の姿を見て、子どもたちにそこから学んでほしいと思っているからこそです。
言葉ではなく、姿を見て学ぶことがあるはずです。自分さえよければいいと、自分のことだけ考えるのではなく、他者が喜ぶことをする、楽しくなることをする。そこに価値があることを、大人の姿を通して感じてもらえたらと。 海の環境を守るだけでなく、街づくりにも、子どもたちが学んだ成果が生きてくるはずです。
まちづくりは人づくり。海の環境を守りながら、街を担う人づくりも出来たらいいなと考えています。